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化粧品の成分とは?ベース3種と他の成分の効果をOEMのプロが徹底解説

化粧品の成分がどのような構成になっているのかご存じですか。

化粧品は3つのベース成分と機能性成分・安定化成分で構成されています。

本記事では、化粧品成分の詳しい構成やそれぞれの効果、配合のポイントについて解説します。

最後まで読めば、化粧品の成分に詳しいOEMメーカーも分かり、安全で効率の良い製品開発ができるはずです。

\化粧品の成分に詳しいOEM!/

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化粧品の成分構成|“水・油・界面活性剤”3つのベース

  • 水性成分
  • 油性成分
  • 界面活性剤

化粧品は水性成分・油性成分・界面活性剤の3つの成分がベースとなっており、全体の70〜90%を占めています。

3つのベース成分の配合バランスによって、化粧水や乳液、クリームなどさまざまな化粧品のテクスチャーや使用感が決まります。

ユーザー満足度の高い製品づくりには、化粧品の成分構成への理解が不可欠です。

水性成分

水性成分の代表例は、以下の5つです。

成分名 主な役割 特徴と使用感
溶剤・保湿 化粧品のベースとして使われる。肌になじみやすい。
グリセリン 保湿 うるおいを与え、しっとりとした使い心地。
BG 保湿・制菌 さっぱりとした使用感で、肌をやさしく整える。
ヒアルロン酸Na 保湿 うるおいを与え、みずみずしい肌を保つ
エタノール 清涼感・溶剤・防腐 さっぱりとした使い心地。肌のひきしめや製品の防腐を補助する目的で使われる。

水性成分は、主成分である水をはじめ、グリセリンやBG(ブチレングリコール)などが代表的で、化粧品をつくるうえで非常に重要な要素です。美容成分や保湿成分などの「水に溶けやすい成分」を、均一に溶かし込む働きがあります。

化粧水や乳液、クリームなど多くの製品で高い割合を占めており、配合する成分の種類や比率によって使用感と機能性が大きく変わります。ターゲットやコンセプトに合わせた設計が重要です。

油性成分

油性成分の代表例は、以下の5つです。

成分名 主な役割 特徴と使用感
ミネラルオイル 肌の保護・柔軟 肌をやわらかくし、しっとりとした使い心地。
スクワラン 肌の保護・柔軟 軽い使い心地で、肌をなめらかに整える。
オリーブ油 肌の保護・柔軟 天然由来で、しっとりとしたうるおいを与える。
ワセリン 保護・保湿 乾燥を防ぎ、しっかりとしたうるおい感がある。
シリコーン 保護・感触改良 さらっとした感触で、肌表面をなめらかに整える。

油性成分は肌表面に薄い保護膜をつくり、うるおいを保ちながら肌をやわらかく整える目的で配合されます。代表的な油性成分にはミネラルオイルやワセリンなどがあり、常温での形状は液体・半固形などさまざまです。

乳液やクリームで水性成分と油性成分をバランス良く組み合わせれば、心地良いしっとり感や伸びの良さを実現でき、満足度の高い使い心地を目指せます。

界面活性剤

界面活性剤の代表成分は、以下の5つです。

成分名 主な役割 特徴と使用感
ステアリン酸グリセリル 乳化・安定化 天然由来で肌にやさしく、クリームなどをなめらかにまとめる。
PEG-60水添ヒマシ油 乳化・可溶化 さっぱりとした使い心地で、幅広い化粧品に使われる。
ステアレス-20 乳化・可溶化 さらっとした感触で、安定性が高い。
ポリソルベート60 乳化・可溶化 安定性があり、さまざまな化粧品で使われる。
ラウリル硫酸Na 洗浄・乳化 主に洗顔料やシャンプーに使われており、泡立ちが良くすっきりとした洗い上がりになる。

界面活性剤は、水性成分と油性成分を均一に混ぜ合わせるために不可欠な成分です。乳液やクリームなどを安定した乳化状態にして、製品の分離を防ぐだけでなく、なめらかな使用感を実現します。

界面活性剤は、油になじみやすい部分と水になじみやすい部分を併せ持っています。種類や配合量によって、製品の安定性や肌へのやさしさが変わるため、製品設計において界面活性剤のバランスは重要なポイントです。

化粧品の成分構成|ベース以外に重要な2つの要素

化粧品の成分において、ベース以外に重要な要素は以下の2つです。

  • 機能性成分
  • 安定化成分

機能性成分と安定化成分は、化粧品の効果と品質を両立するために必要不可欠です。

機能性成分

機能性成分の代表例は、以下の5つです。

成分名 主な役割 特徴
ビタミンC誘導体 美白・抗酸化 安定性が高く、肌に透明感を与えるサポート成分として人気。
アルブチン 美白 メラニン生成を抑える働きがあり、明るい印象の肌を目指す製品によく使用される。
ヒアルロン酸 保湿 保水力があり、しっとりとしたうるおい感が特徴。
セラミド 保湿・バリア強化 肌のバリア機能をサポートし、乾燥から肌を守る。
レチノール エイジングケア 肌のキメを整え、ハリやなめらかさをサポートする成分。

機能性成分とは、化粧品に特定の効果や付加価値を与える成分です。

例えば、美白や保湿、エイジングなどユーザーの具体的な肌悩みをケアするために配合します。機能性成分は、ごく少量の配合でも十分な効果を発揮するため、製品を差別化しやすいのがポイントです。

また、ナノカプセル化レチノール(*1)や次世代ペプチド(*2)など、最新のトレンドを取り入れた機能性成分を採用すれば、市場での注目度やブランド価値が高まります。

各成分について、詳しく知りたい方は以下の記事を確認してみてください。
ビタミンCの効果とは?不足時のリスクや摂取推奨量も解説【肌と体内別】
ヒアルロン酸とは?化粧品における3つの役割から成功事例までをプロが解説
セラミドとは?肌のバリア機能を支える効果や種類から選ぶポイントまで解説

(*1)小さなカプセルで包み込むことでレチノールの安定性が高まり、肌への刺激も少なく効果的に働く成分
(*2)コラーゲン生成やシワ改善など、これまでより高い美肌効果を持つ新しいタイプのペプチド成分

安定化成分

安定化成分の代表例は、以下の5つです。

成分名 主な役割 特徴
フェノキシエタノール 防腐 幅広い化粧品に使われ、微生物の増殖を抑えて製品の品質を保つ。
パラベン 防腐 長期間にわたり製品の品質を維持し、安定性の高い防腐剤として広く利用されている。
トコフェロール 酸化防止 ビタミンEとして知られ、製品の酸化を防ぎ品質保持に役立つ天然由来の抗酸化成分。
EDTA-2Na キレート剤 金属イオンを包み込み、製品の変質や劣化を防ぐことで安定性を高める成分。
クエン酸Na pH調整 製品のpHバランスを整え、肌へのやさしさにも配慮された成分。

安定化成分は、化粧品の品質や安全性を長期間保つために欠かせない成分です。菌の繁殖を防いだり、成分の劣化や変質を防いだりと、重要な役割を担っています

また、安定化成分には成分の分離を防いで製品の見た目やテクスチャーを一定に保つ働きもあります。

近年は、植物由来や天然由来の安定化成分も多く開発されており、ナチュラル志向や敏感肌向けの製品設計にも対応可能です。

化粧品の成分を配合する際のポイント3選

化粧品の成分を配合する際のポイントは、以下の3つです。

  • ベース成分の質とバランスを重視する
  • 成分同士の相性と配合量を考慮する
  • 機能性・安定化成分を適切に配合する

化粧品の成分を適切に配合すれば、ターゲットの肌悩みにアプローチできる製品を開発できます。

ベース成分の質とバランスを重視する

化粧品は「水・油・界面活性剤」のベース成分が全成分の70〜90%を占めています。ベース成分の質や配合バランスによって、使用感や肌へのなじみやすさが大きく変わるため、慎重に選定しましょう。

例えば、水性成分には精製水やハーブ水、油性成分には植物オイルやシアバターなどがあり、目的に応じて最適な組み合わせの検討が必要です。

また、界面活性剤は水と油を均一に混ぜる役割を担い、乳液やクリームの安定性を左右します。ベース成分の質とバランスを重視した選定は、他社製品との差別化につながります。

成分同士の相性と配合量を考慮する

化粧品の成分を配合する際は、成分同士の相性や配合量にも細心の注意が必要です。

例えば、水と油を混ぜるには界面活性剤が不可欠であり、適切な種類と量を選ばなければ分離や変質の原因になります。

成分ごとに最適な配合濃度があるため、効果を最大限に引き出しつつ安全性も確保しましょう。

有効成分や香料、着色料などを加える場合も、ベース成分とのバランスを考慮しなければ、製品の安定性や肌への刺激リスクが高まります。成分の相性を確認し、丁寧に設計しましょう。

機能性・安定化成分を適切に配合する

化粧品の成分を設計する際は、ユーザーの肌悩みや製品の目的に合わせて機能性成分と安定化成分を選びましょう。

機能性成分は、少量でも高い効果が期待でき、製品の差別化に役立ちます。安定化成分は、製品の品質や安全性を維持し、変質や微生物の繁殖を防ぐ役割を担います。

成分の相互作用や肌悩みへの適性も考慮し、過剰な配合に注意しながら処方設計を行いましょう。

化粧品の成分表示の注意点3選

化粧品の成分表示を作成する際の注意点は、以下の3つです。

  • 「全成分表示名称リスト」に基づき和名で記載する
  • 配合量の多い順に記載する
  • キャリーオーバー成分の表示は必要ない

注意すべきポイントを理解しておけば、薬機法違反などのリスクを未然に防げます。

専門的な内容で難しいと感じる場合は、化粧品OEMメーカーに依頼して法規制の対応まで一任しましょう。

「全成分表示名称リスト」に基づき和名で記載する

化粧品の成分表示は「全成分表示名称リスト」に記載された和名の利用が、法令で義務付けられています。消費者が成分を正確に把握しやすくするためです。

例えば、英語や略語、独自の呼称は使えず、誤った名称や未承認の表記を用いると行政指導や回収リスクにつながります。

厚生労働省や業界団体が公開している最新の情報を確認し、自社製品の成分が正しい和名で表示されているか必ずチェックしましょう。

化粧品業界に新規参入する企業様は化粧品OEMメーカーへの依頼が安心です。成分表示のルールを熟知したプロが、法令を遵守しながら安全に製品開発をサポートしてくれます。

配合量の多い順に記載する

化粧品の全成分表示では、配合量が多い成分から順に記載するルールがあります。消費者が、製品の主成分を一目で把握できるようにするための業界標準の表示方法です。

具体的には配合割合が1%以上の成分は多い順に、1%未満の成分は任意の順で記載できます。

表示順のミスは消費者の誤認や行政指導の対象となります。製造記録と配合表をしっかり照らし合わせ、記載ミスや漏れがないか細かく確認しましょう。

キャリーオーバー成分の表示は必要ない

キャリーオーバー成分とは、原料の製造過程でごく微量に混入し、最終的に製品の機能や品質に影響しない成分です。日本の化粧品表示ルールでは、キャリーオーバー成分は全成分表示の対象外となっており、表示義務はありません。

ただし、全成分表示に含まれないことで、消費者がすべての成分を把握できないという懸念もあります。特に敏感肌の方やアレルギー体質の方は、思わぬ反応が起こる可能性もゼロではありません。

企業様としては、パッチテストの実施を推奨するなど、消費者への配慮やリスク対策も重要です。

化粧品の成分に詳しいOEMメーカー3選

化粧品の成分に詳しいOEMメーカーを、3社紹介します。

  • 株式会社ベイコスメティックス|企画から流通まで完全伴走
  • TOA株式会社|創業100年以上の大手老舗メーカー
  • 株式会社ハーブラボ|日本のオーガニック化粧品のパイオニア

株式会社ベイコスメティックス|企画から流通まで完全伴走

株式会社BAYCOSMETICS

引用:株式会社ベイコスメティックス公式サイト

会社名 株式会社ベイコスメティックス
所在地

本社・工場:大阪府泉佐野市下瓦屋3-3-27
営業所:東京都港区新橋6丁目9-4 新橋六丁目ビル 4階

特長

・自社ブランドの成功経験と、マーケティング会社ならではの“売る”ノウハウが強み
・話題の機能性成分を組み合わせた、オリジナリティのある成分配合も対応可能

株式会社ベイコスメティックス」は、話題性のある化粧品成分(*3)を活用した製品開発に強みを持つOEMメーカーです。化粧品生成AI」を開発し、従来は数週間かかった高品質・高安定な処方設計を5分で完成させる仕組みを誕生させました。

また、自社開発した「カプセルセラム」を100万本売り上げるなど、開発・販売ともに信頼できる実績があります。

市場調査から商品企画、成分選定はもちろん、販促までを一貫してサポートできる体制が整っており、成分にこだわった化粧品開発を目指す企業様におすすめです。

(*3)ナイアシンアミド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルなど

TOA株式会社|創業100年以上の大手老舗メーカー

TOA株式会社(旧:日本コルマー株式会社)

引用:TOA株式会社公式サイト

会社名 TOA株式会社(旧:日本コルマー株式会社)
所在地

本社:大阪府大阪市中央区北浜三丁目5番29号日本生命淀屋橋ビル17階

特長

・約200人の研究員が、日々自社のオリジナル原料を開発している
・国内に8つの工場があり、質の良い製品を迅速に製造できる

TOA株式会社」は、業界No.1の売上と実績がある老舗のOEMメーカーです。化粧品原料の研究開発に力を入れており、自社で開発した高機能成分や、科学的根拠に基づく原料を活かしたOEM提案を行っています。

最新の皮膚科学や安全性評価に基づき、目的やニーズに合わせた処方設計が得意です。

長い歴史と豊富な実績から培ったノウハウで、企業様の細かい希望にも柔軟な対応が可能なメーカーです。

株式会社ハーブラボ|日本のオーガニック化粧品のパイオニア

株式会社ハーブラボ

引用:株式会社ハーブラボ公式サイト

会社名 株式会社ハーブラボ
所在地

本本社:愛知県名古屋市中区錦1-2-23

特長

・有機栽培ハーブを自社で抽出しているため、天然由来成分100%の処方を提案できる
・環境や社会に配慮したサステナブルな製品づくりを徹底サポート

株式会社ハーブラボ」は、ハーブや植物エキスなど、自然由来成分を活用した化粧品OEMが得意なメーカーです。

自社農園や国内外の厳選された原料を使用し、ナチュラル志向やオーガニック志向のブランドに最適な処方を提案します。

植物エキスの抽出やブレンド技術に強みがあり、保湿や肌荒れケアなどの機能性を高めた製品開発も可能です。

合成添加物を極力使わず、肌にやさしい処方を重視しているため、成分の安全性や天然由来へのこだわりを重視する企業様にぴったりなメーカーです。

まとめ|化粧品の成分配合にこだわるならベイコスメティックス

化粧品は「水・油・界面活性剤」の3つのベース成分と機能性成分や安定化成分で構成されます。

ターゲットの肌悩みに合わせて、各成分をバランス良く配合することが、質の良い化粧品の開発には必要不可欠です。

ベイコスメティックスでは、化粧品の成分を熟知した担当者が成分の選定はもちろん、販路開拓まで完全伴走でサポートします。

化粧品の成分について専門的な知識がない企業様も、安心してお任せいただけます。

気になった方は、以下から無料の資料をダウンロードして、詳しい内容を確認してみてください。

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