コスメブランドの立ち上げを検討していると、全体としてどれくらい費用がかかるのか気になりませんか。
結論から言うと、コスメブランドの立ち上げには、100~500万円程度の費用(規模によっては500万円以上)が必要になります。
本記事では、立ち上げ費用や内訳、化粧品OEMの基礎知識や選び方について紹介します。
最後まで読めば、自社にマッチしたコスメブランドの立ち上げ方法が見つかるはずです。
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資料をダウンロードする▶コスメブランドを立ち上げるなら?化粧品OEMの基礎知識
コスメブランドを立ち上げるなら、化粧品OEMがおすすめです。自社で工場を持つ必要がなく、専門知識がない状態でも自社ブランドの製品を開発できます。
以下で、化粧品OEMの基礎知識を解説するので、コスメブランド立ち上げのヒントにしてみてください。
- 化粧品OEMと外注の違い
- OEM・ODM・PBの違い
- 化粧品OEMメーカーの種類と特徴
化粧品OEMと外注の違い
化粧品OEMと外注の特徴は以下の表のとおりです。
化粧品OEM | ●自社が製品の企画・設計・処方・デザインなどを主導し、OEMメーカーはその仕様に基づき製造のみを担当する ●自社に製造ラインがなくても商品化できる |
外注 | ●自社で製造ラインや生産設備を持ちつつ、製造工程の一部だけを外部に委託する ●基本的に主導権や製品開発は自社が担い、不得意な部分だけ外部の力を借りる |
化粧品OEMでは、製品設計や仕様を自社で決め、製造全体を外部に委託します。一方の外注は、自社で製造ラインを持ちながら、一部工程のみを外部に委託する形です。
製造ラインや専門知識がない場合は、化粧品OEMを活用するのがおすすめです。
OEM・ODM・PBの違い
化粧品領域でのOEM、ODM、PBの違いを以下の表にまとめました。
OEM |
●自社が製品の企画・設計・処方・デザインなどを主導し、OEMメーカーはその仕様に基づき製造のみを担当する |
ODM | ●企画・設計から製造までを一括してメーカーに任せられる ●専門知識や開発設備がなくてもオリジナル商品が作れる ●自社ブランド名で販売できるため、独自性を打ち出しやすい |
PB(プライベートブランド) | ●小売業者や卸売業者が自ら企画・開発し、自社ブランドとして展開する ●自社の販売チャネル(店舗やECサイト)で独占的に販売できる ●価格や品質、デザインなど自社基準で差別化しやすい |
OEMは「設計は自社、製造は委託」で、ODMは「企画から製造まで一括委託」で、PBは小売業者が自社ブランド製品を販売する方法です。
なかでもODMは、アイデア段階から丸ごと任せられるため、専門知識がなくても新商品開発ができるという利点があります。
化粧品OEMメーカーの種類と特徴
化粧品OEMには3種類のOEMメーカーが存在します。
- ファブレスOEMメーカー
- 自社工場を持つOEMメーカー
- ハイブリッド型OEMメーカー
それぞれの特徴を知っておけば、OEMメーカーに委託する際の参考になるはずです。
ファブレスOEMメーカー
自社工場を持たず、製造は外部工場に委託し、企画や開発に特化しているのがファブレス型です。提案の柔軟性やコスト面での優位性が特徴です。
自社工場を持つOEMメーカー
製造設備を自社で保有し、原料調達から製造、品質管理まで一貫して対応できます。品質や納期管理がしやすく、独自技術を活かした商品開発が可能です。
ハイブリッド型OEMメーカー
自社工場と外部委託の両方を活用し、案件ごとに最適な製造体制を構築できるのがハイブリッド型です。多様なニーズやロット数に柔軟に対応できます。
コスメブランドの立ち上げにかかる費用と内訳
コスメブランド立ち上げの費用相場は100万円~で、規模や仕様によっては300万~500万円以上になることもあります。
以下で、それぞれの内訳も紹介するので参考にしてみてください。
- 初期費用
- 製造費用
- 外装費用
- 梱包・配送費用
初期費用
費用 | 50万~200万円程度 |
内訳 |
●市場調査 |
コスメブランドの立ち上げには、初期費用が発生します。
主な内容は市場調査や商品企画、ブランドロゴやパッケージデザイン、薬機法や商標登録などの法務費用です。市場調査は5万~15万円、デザイン費は10万円前後、法務関連は数万円~10万円程度が一般的でしょう。
さらに、処方開発やサンプル作成費用が必要な場合もあり、全体で50万~100万円以上かかることが多いです。
製造費用
費用 | 1本あたりは500円~1,500円 |
内訳 |
●原料費 |
製造費用は、化粧品の中身を作るための原材料費、人件費や品質管理費、そして工場の設備稼働費などです。原材料費は使用する成分の種類や品質によって大きく変動し、製造工賃や人件費も製品の複雑さや工程数によって異なります。
また、製品の安全性や品質を確保するための検査や試験にかかる費用も製造費用に含まれます。全体として、製造費用は選ぶ成分や製造方法、品質基準によって大きく変動するでしょう。
失敗しない予算配分のポイントについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
化粧品製造にかかるコストとは?OEM活用で失敗しない予算配分のポイント
外装費用
費用 | 1個あたり数十円~数百円 |
内訳 |
●容器 |
外装費用は、容器や化粧箱、ラベル、印刷版代、デザイン費などが該当します。シンプルなプラスチック容器なら1個数十円~、ガラス容器や特殊デザインなら1個数百円になることもあります。
デザインや印刷のこだわりによって費用が変動するのが特徴です。
梱包・配送費用
費用 | 0~20万円程度 |
内訳 |
●内箱 |
梱包・配送費用には、商品の内箱・外箱(段ボール)、緩衝材、梱包作業費、物流・配送費、倉庫費用などが含まれます。
初期費用としては0~20万円程度が目安で、出荷量や配送先によって変動します。海外輸入の場合は、国際輸送費や関税も追加で発生するので注意が必要です。
化粧品OEMメーカーの選び方3選
化粧品OEMメーカーの選び方は以下の3つです。
- 実績や得意分野を確認する
- 技術力や品質管理体制を確認する
- どこまでサポートしてくれるかを確認する
チェックポイントを知っておくことで、自社にマッチしたOEMメーカーを見つけやすくなるでしょう。
実績や得意分野を確認する
化粧品OEMメーカーごとに、得意な製品ジャンルや開発実績は大きく異なります。
スキンケアやメイクアップ、ヘアケアなど、作りたい化粧品の分野で実績が豊富なメーカーを選びましょう。大手企業との取引経験や、成功事例、業界内での評判も重要な判断材料です。
自社ブランドのコンセプトや目指すイメージに合ったメーカーを選ぶことで、理想の商品づくりがスムーズに進みます。
技術力や品質管理体制を確認する
製品の品質や安全性を守るためには、メーカーの技術力とレベルの高い品質管理体制が不可欠です。特許技術や最新の製造設備を持っているか、ISO認証などの品質基準をクリアしているかを確認しましょう。
また、原料の安全性試験や安定性試験、アレルギーテストなど、検査体制が整っているかも重要なチェックポイントです。問題発生時の対応力や履歴管理(*1)も信頼性をはかる基準となります。
(*1)化粧品の原材料の調達から製造、検査、出荷、流通、販売に至るまで、すべての工程や作業の履歴を記録・管理し、追跡できるようにすること
どこまでサポートしてくれるかを確認する
処方開発やパッケージ提案、薬事対応、アフターサポートなど、OEMメーカーによってサポート範囲が異なります。化粧品ブランドの立ち上げでは、法規制やパッケージ表記など専門的な知識が必要になるため、どこまで支援してもらえるかを事前に確認しましょう。
例えば「ベイコスメティックス」では、企画から販促まで完全伴走が可能です。化粧品や薬機法の知識がゼロでも、スムーズにコスメブランドの立ち上げを実現できます。
気になった方は、以下から資料をダウンロードしてみてください。
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資料をダウンロードする▶化粧品OEMで費用を抑える方法3選
化粧品OEMで費用を抑える方法は以下の3つです。
- すでにある処方や容器を使って費用を抑える
- 原料や製品の内容、注文数を工夫してコストを減らす
- 複数のOEMメーカーから見積もりをとって比較する
ブランド立ち上げ時の資金負担を軽減できれば、より多くの商品開発やプロモーションに資金を回せるようになります。ブランドの成長スピードや収益性の向上にもつながるでしょう。
すでにある処方や容器を使って費用を抑える
OEMメーカーが持つ既存の処方や定番容器を活用すれば、ゼロから開発する場合より大幅にコストを削減できます。新たな処方開発や容器設計には時間がかかりますが、既存品を使えば短期間で商品化できるのも大きなメリットです。
ただし、他社製品と似た仕様になる可能性もあるため、ブランドコンセプトを作り込んで差別化をはかると良いでしょう。
原料や製品の内容、注文数を工夫してコストを減らす
高価な原料や複雑な処方はコスト増の原因になります。汎用性が高くコストパフォーマンスの良い原料を選び、シンプルな製剤やデザインにすることで費用を抑えましょう。
また、ロット数の設定も重要です。大量生産すれば1個あたりの単価は下がりますが、在庫リスクも増えます。
自社の販売計画や需要予測に合わせて、最適なロット数をOEMメーカーと相談することで、無駄なコストを防げます。
複数のOEMメーカーから見積もりをとって比較する
同じ条件でも、OEMメーカーごとに見積もりやサービス内容は異なります。必ず複数社から見積もりをとり、サンプル作成費やサポート体制、納期なども比較検討しましょう。
工場ごとに「最適な数量」やコストダウンのポイントが異なる場合もあるため、交渉や質問を重ねることがコスト削減につながります。信頼できるメーカー選びも、長期的なコスト管理には欠かせません。
コスメブランドの立ち上げで化粧品OEMを活用するメリット3選
化粧品OEMを活用するメリットは以下の3つです。
- 初期投資を大幅に抑えられる
- 専門知識や設備がなくても化粧品を作れる
- 商品開発から市場投入までのスピードが速い
初期投資を大幅に抑えられる
化粧品OEMを活用すれば、自社で工場や製造設備を用意する必要がなく、初期費用を大幅に抑えてブランドをスタートできます。
また、製造に必要な人材の採用や育成も不要なので、限られた資金や人員でも事業を始めやすいのが大きな魅力です。
小ロット生産にも対応しているOEMメーカーに頼めば、在庫リスクも最小限に抑えられます。
専門知識や設備がなくても化粧品を作れる
OEMメーカーは、以下のような化粧品製造に必要な専門知識と技術を持っています。
- 原料調達
- 処方開発
- 薬事対応
- 品質管理など
化粧品OEMを活用すれば、化粧品業界が初めての企業様で専門的な知識や設備がなくても、自社ブランドの商品を作れます。
薬機法や景表法などの法規制にも対応してもらえるため、安心して事業に取り組めるでしょう。
商品開発から市場投入までのスピードが速い
OEMメーカーは、確立された製造プロセスやノウハウを持っているため、企画から製造、納品までのスケジュールが短縮できます。既存の処方やパッケージを活用すれば、最短数ヶ月で商品化が可能です。
市場のトレンドに素早く対応できるため、競合他社よりも早く新商品を投入できるでしょう。
化粧品OEMに頼んだ場合の製造期間を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
化粧品OEMでの製造期間はどのくらい?スケジュール例と短縮できる方法を解説
コスメブランドの立ち上げで準備すべきこと7選
コスメブランドを立ち上げる際には、以下の7つを準備しておきましょう。
- 作りたい商品の企画・ブランドコンセプトの明確化
- ターゲット市場や競合のリサーチ
- 予算・販売価格・利益率の設定
- 販路や販売戦略の検討
- 薬機法や景表法などの基本知識の把握
- OEMメーカーへの依頼内容や希望条件の整理
- 必要に応じて資金調達や事業計画書の作成
コスメブランドの立ち上げでは、作りたい商品の企画やブランドコンセプトを明確にし、ターゲット市場や競合他社のリサーチを行うことが重要です。その上で、予算や販売価格、利益率を設定し、販路や販売戦略も検討します。
また、薬機法や景表法など関係法令の基本知識を把握し、OEMメーカーへの依頼内容や希望条件を整理しておくことが必要です。
準備の段階で、資金調達や事業計画書の作成も行っておきましょう。
オリジナル化粧品の作り方を知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
オリジナル化粧品の作り方3選!完成までの手順と成功させるコツもプロが解説
まとめ|コスメブランドを立ち上げるならベイコスメティックス
コスメブランドを立ち上げるには、100万~500万円、場合によっては500万円以上の費用がかかります。化粧品OEMを活用すれば初期費用を抑えつつ、専門知識や製造ラインなしで、高品質な自社ブランド製品を販売できます。
ベイコスメティックスでは、企画から販促までトータル支援が可能です。各工程でかかる費用やスケジュールについて、企業様にとってベストなプランを提案します。
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