フェルラ酸がどのような成分かご存じですか?
フェルラ酸は植物由来のポリフェノールの一種で、美容や健康分野で注目を集めています。
本記事では、フェルラ酸がどんな成分で、どのように活用されているのかを解説します。最後まで読めば、フェルラ酸の特徴が分かり、化粧品づくりの参考になるはずです。
(注意:本記事中の美白とは、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐことをさします。)
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資料をダウンロードする▶フェルラ酸とは|植物由来のポリフェノールで美容効果に注目
フェルラ酸とは、米や小麦などの植物に含まれるポリフェノールの一種です。植物の細胞壁を構成する成分として、細胞壁の強化を担っています。
近年では、紫外線吸収作用や抗酸化作用が注目されており、化粧品への活用が進んでいます。配合されているアイテムは、日焼け止めや美容液などです。特に、植物由来のノンケミカルな製品には重宝されています。
健康食品やサプリメントにも活用されており、脳の健康維持や生活習慣病予防に寄与すると考えられています。
化粧品と健康食品、いずれの領域においても、フェルラ酸は今後の商品開発における差別化成分のひとつとなるでしょう。
【化粧品・健康食品別】フェルラ酸に期待されている効果6選
フェルラ酸に期待されている効果には、以下のようなものがあります。
化粧品における作用4選 | 健康食品における作用2選 |
●紫外線吸収作用 ●メラニンの生成抑制作用 ●抗酸化作用 ●抗炎症作用 |
●認知症予防作用 ●生活習慣病の予防作用 |
フェルラ酸は美容や健康にうれしい効果が豊富なので、化粧品や健康食品の開発を検討している方は、チェックしておきましょう。
フェルラ酸の化粧品における美容作用4選
紫外線吸収作用
フェルラ酸の効果のひとつが、紫外線の中でも地上に到達するUVA、UVBを吸収する作用です。
UVAは地上の紫外線の約9割を占めており、サンタン(皮膚の黒化)やしわ、たるみの原因になります。UVBはサンバーン(赤くなる炎症)を起こす紫外線で、肌荒れや皮むけの状態をもたらします。
UVA、UVBはいずれも肌にダメージを与える紫外線です。フェルラ酸はそれらの紫外線を吸収するため、UVケア成分として製品への応用が進んでいます。
メラニンの生成抑制作用
フェルラ酸には、メラニンの生成に関わるチロシナーゼという酵素を抑える作用があります。
メラニンはシミのもとになる色素です。フェルラ酸がチロシナーゼの働きを抑えることで、メラニンがつくられず、シミになるのを予防できます。
日焼けによるシミ・そばかすを防いでくれるので、美白ケアアイテムへの配合がおすすめです。
抗酸化作用
フェルラ酸の代表的な作用に、抗酸化作用があります。紫外線や大気汚染などで生じる活性酸素を除去し、肌細胞を活性酸素の攻撃から守ってくれます。
フェルラ酸の抗酸化作用がトラブルを予防するので、肌調子を整えたい方におすすめの成分です。
抗炎症作用
フェルラ酸は、炎症の原因になる物質の生成を抑えることで、抗炎症作用を示す成分です。炎症を防ぐことで、肌荒れや赤みの悪化を予防します。
刺激や副作用が少ない成分としても知られているので、敏感肌の方向けのアイテムに取り入れるのもよいでしょう。
フェルラ酸の健康食品における作用2選
認知症予防作用
フェルラ酸には、軽度の認知障害のある高齢者に対して、認知機能を緩和させたという報告があります。
実際に医療機関専用ではありますが、日本認知症予防学会が認定した栄養補助食品「フェルガード100M」が販売されています。フェルガード100Mは、フェルラ酸とガーデンアンゼリカと呼ばれるハーブを10対2で配合したサプリメントです。
一般で購入できるフェルラ酸配合のサプリメントも増えてきており、さらなる研究開発・応用が期待されています。
生活習慣病の予防作用
フェルラ酸には、血圧降下やコレステロール値・血糖値の改善といった作用が期待されています。例えば、ラットの実験ではありますが、フェルラ酸を経口投与することで、血圧や血液中のコレステロールやトリグリセリド値が下がったという報告(*1)があります。
このように、フェルラ酸は生活習慣病の予防につながる可能性を期待されている成分です。
(*1)Ardiansyah, Ohsaki Y, Shirakawa H, Koseki T, Komai M. J Agric Food Chem. 2008 Apr 23;56(8):2825-30.
フェルラ酸配合の製品をつくるコツ3選
フェルラ酸配合の製品をつくるなら、以下の3点を考慮するのがおすすめです。
- ポジティブリストに則って配合量を選択する
- 相乗効果がある成分との処方を設計する
- ターゲット層に合わせてPR内容を変更する
フェルラ酸を採用し、独自の魅力をつめ込んだアイテムをつくりましょう。
ポジティブリストに則って配合量を選択する
フェルラ酸は、紫外線吸収剤として化粧品に配合する場合は100g中に最大10g、すなわち10%までしか配合できない成分です。
フェルラ酸の配合量は、厚生労働省が定めた「化粧品基準」のポジティブリストに記載されています。ポジティブリストとは、配合できる成分の中でも制限を設けている成分のリストです。
フェルラ酸の場合、以下のように定められています。
- 紫外線吸収剤としては10%までしか配合できない
- 粘膜に使用されることがある化粧品には配合できない
化粧品基準のポジティブリストを守らないと、薬機法違反になるので、配合量には注意しましょう。
相乗効果がある成分との処方を設計する
フェルラ酸は他の成分と組み合わせることでポジティブな報告が多くあがっています。例えば、ビタミンCやビタミンEと混合した場合、紫外線による皮膚ダメージを緩和したという報告(*2)があります。
相乗効果が期待できる成分とかけ合わせることで、より消費者の悩みに寄り添ったアイテム開発ができるはずです。
(2*)Murray JC, Burch JA, Streilein RD, Iannacchione MA, Hall RP, Pinnell SR. J Am Acad Dermatol. 2008 Sep;59(3):418-25.
ターゲット層に合わせてPR内容を変更する
フェルラ酸は期待できる作用が多いため、ターゲットとなるユーザーに合わせたPR戦略の立案が重要です。
フェルラ酸配合の美容液なら、メラニン生成抑制作用を期待した美白ケアアイテムとするのか、敏感肌の方に向けた植物由来の整肌アイテムとするのかで、販促方法も変わります。
商品のペルソナを明確にした上で、マーケティング施策を打ち出しましょう。
フェルラ酸配合の化粧品の成功例3選
フェルラ酸配合の化粧品として、以下の3つがあります。
- 山田養蜂場「植物から生まれたミツバチUVミルク」
- The Ordinary「R3+FA3 フェイスセラム」
- ACURE「ブライトニング2% ビタミンC &フェルラ酸セラム」
山田養蜂場「植物から生まれたミツバチUVミルク」
引用:山田養蜂場公式サイト
商品名 | 植物から生まれたミツバチUVミルク |
区分 | 化粧品 |
内容量 | 50g |
値段 | 4,257円(税込) |
特徴 |
●化学合成の紫外線吸収剤・紫外線反射剤を使っていない日本初(*3)の日焼け止めでSPF36、PA+++。 |
(3*)SPF20以上の日焼け止めにおいて、TPCマーケティングリサーチ(株)調べ、2023年2月7日時点
(*4)10-ヒドロキシ-2-デセン酸
(*5)すべての方に皮膚刺激が起こらないというわけではありません。
山田養蜂場の「植物から生まれたミツバチUVミルク」は、フェルラ酸を紫外線カット成分として活用した日焼け止めミルクです。化学合成の紫外線吸収剤や紫外線反射剤を使わない配合で、自然由来のアイテムを好むユーザーに人気があります。
「オキシベンゾンなどの化学合成された紫外線吸収剤が海のサンゴを傷つけることに配慮して、フェルラ酸を採用した」というストーリーも魅力的です。環境にも肌にも優しいアイテムとして、コンセプトが際立っています。
The Ordinary「R3+FA3 フェイスセラム」
商品名 | R3+FA3 フェイスセラム |
区分 | 化粧品 |
内容量 | 30mL |
値段 | 1,870円(税込) |
The Ordinaryの「R3+FA3 フェイスセラム」は、整肌成分であるレスベラトロールを3%、フェルラ酸を3%配合した美容液セラムです。
The Ordinaryは2016年にカナダで生まれたブランドで、高品質な成分を効果的に組み合わせたアイテムを展開しています。R3+FA3 フェイスセラムは、乾燥などの環境ストレスの影響を受けがちな肌をサポートする目的で開発されました。
成分名を前面に出したネーミングと必要なものだけをセレクトした洗練さが、多くのユーザーの支持を得ています。
ACURE「ブライトニング 2%ビタミンC&フェルラ酸セラム」
引用:ACURE公式サイト
商品名 | ブライトニング2%ビタミンC&フェルラ酸セラム |
区分 | 化粧品 |
内容量 | 30mL |
値段 | $21.99 |
アメリカのオーガニックブランドACUREの「ブライトニング2%ビタミンC&フェルラ酸セラム」は、ビタミンCとフェルラ酸の相乗効果を活かした美容液です。
ACUREはビーガン製品にこだわっており、本商品も植物由来のフェルラ酸を活用することで乾燥によるキメの乱れを整えるアイテムとして生み出されました。
ブランドコンセプトと一致した処方設計が、消費者の心をつかんでいます。
まとめ|フェルラ酸は美容での活用がおすすめな成分
フェルラ酸は、日焼け止めや美容液への活用がおすすめの成分です。植物由来の成分ならではの魅力を活かした商品開発が進んでおり、近年のナチュラル志向や環境保護への関心の高まりにフィットしています。
ベイコスメティックスでは、フェルラ酸のような注目の成分を配合したアイテムづくりやマーケティングのサポートを行っています。マーケティング会社だからこそ、市場のトレンドや顧客インサイトを把握した上で企業様の強みを活かした製品開発が可能です。
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