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クリーンビューティーとは?化粧品開発担当者が知るべきポイント5選を解説

クリーンビューティー」という化粧品トレンドを知っていますか?

このトレンドは、動物・環境保護を重視しながら、持続可能な化粧品の提供を目指すものです。肌への安全性だけでなく、地球環境や社会への配慮も重要視されており、消費者の意識変化とともに急速に広がっています。

本記事では、クリーンビューティーの特徴や注目される理由、製品開発のポイントについて詳しく解説します。ブランド価値を向上させるヒントが得られる内容なので、最後までご覧ください。

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クリーンビューティーとは|人にも環境にも優しい化粧品

クリーンビューティーとは、健康や環境に有害とされる成分を使用しない、動物実験を行わないなど、倫理的で持続可能な化粧品を指します。肌に優しいだけでなく、製造工程やパッケージにも環境負荷を抑える工夫がされており、ブランドとして人や地球に優しい取り組みを行うのが特徴です。

近年「環境に優しい化粧品」や「無添加コスメ」といったキーワードとともに広がりを見せています。クリーンビューティーは単なる美容アイテムの枠を超え、持続可能な未来に向けた選択肢として、美容業界全体でますます重要視されているのです。

クリーンビューティーが注目されている理由3選

クリーンビューティーが注目されている理由は以下の3つです。

  • サステナビリティ意識の向上
  • 健康志向の消費者が増加
  • グローバル基準への適応

環境や健康、倫理的な観点から持続可能性を追求するこのトレンドは、消費者の意識が変化するにつれて、支持を集めています注目される理由を理解することで、より消費者ニーズにマッチした製品開発ができるはずです。

サステナビリティ意識の向上

近年、地球規模で環境問題への関心が高まり、化粧品業界でもサステナビリティが重要なテーマとなっています。特にプラスチック廃棄物や森林伐採の問題は深刻であるため、環境負荷の少ない製品が求められているのです。

例えば、ニュージーランド発のビューティーバーブランド「エティーク(Ethique)」は、液体製品を固形化することでプラスチック容器を排除し、環境保護に貢献しています。

消費者は、持続可能な原料調達や廃棄物削減を実現するブランドを積極的に支持しており、化粧品業界全体でも環境配慮型製品への移行が進んでいます。

健康志向の消費者が増加

消費者が健康的な食生活や製品を選ぶ傾向が強まっています。

日本政策金融公庫の調査によれば、食に関する志向の中で「健康志向」が最も高く、令和2年7月の調査以降、その割合は上昇し続けているのです。

このような意識変化は、クリーンビューティーや持続可能な製品の需要にも影響を与え、肌に直接触れる化粧品成分への関心も急速に増加しています。

グローバル基準への適応

海外ではすでにクリーンビューティーな考え方がスタンダードで、成功しているブランドも多くあり、日本でも関心が高まっています。具体的には、動物実験反対やフェアトレード原料の使用などです。

多くのブランドがサプライチェーン全体で環境保護と社会貢献に取り組んでおり、消費者だけでなく投資家からも注目され、企業価値向上にも繋がっています。

クリーンビューティーな化粧品を開発するポイント5選

クリーンビューティーな化粧品を開発するポイントは以下の5つです。

  • 不使用成分の明確化
  • サステナブルな包装の採用
  • 動物実験の廃止
  • ブランドの透明性の確保
  • 地域社会への配慮

クリーンビューティーな化粧品の開発では、安全性・環境配慮・倫理性という3つの柱が重要です。開発のポイントを深く追及することで、消費者から信頼されるブランド作りが可能になります。

不使用成分の明確化

製品ラベルや公式サイトで、不使用成分を明確に記載しましょう。クリーンビューティーの考え方では、安全性に懸念のある成分を排除し、消費者が安心して使用できる製品を提供します。

アレルギーの有無などで有害となり得る成分は人によって異なるため「○○フリー」「○○不使用」などと明言することが大切です。

サステナブルな包装の採用

環境負荷を減らすためには、製品そのものだけでなく包装にも配慮が必要です。

具体的には、以下のような素材や仕組みがあります。

リサイクル可能な素材 ガラス容器、再生プラスチックなど
生分解性素材 生分解性プラスチック、紙素材など
容器を再利用できる仕組み 詰め替え容器など

これらの包装方法は「環境配慮型パッケージ」「サステナブルコスメ」として注目されており、環境意識の高い消費者層から支持されています。

また、パッケージデザインをシンプルにすることで資源消費を抑えるブランドも増えており、この動きは企業イメージ向上にも繋がります。

動物実験の廃止

動物実験を廃止し「クルエルティフリー認証※」を取得することで、消費者にクリーンビューティーな製品だとアピールできます。

動物実験は倫理的観点から世界的に批判されており、多くの国で禁止または規制されています。

代替の試験法として採用されているのは、以下の2つです。

細胞培養試験 ヒトまたは動物由来の細胞を体外で培養し、成分の安全性や刺激性を評価する試験
コンピューターモデル 化学構造や既存データをもとに、安全性や毒性を予測するシミュレーション試験

動物実験の廃止やクルエルティフリー認証の取得は、ブランド全体の論理性を示す重要な指標と言えるでしょう。

※クルエルティフリー認証は、製品の開発から製造、販売までの全工程で動物実験を行っていないことを証明する制度

ブランドの透明性の確保

現代の消費者は、自身が購入する製品について詳細な情報を求める傾向があります。

そのため、以下のような対策が重要です。

成分表示 全成分リストを明確、かつ分かりやすく記載
トレーサビリティ 原材料の調達先や製造工程を公開
第三者認証 「EWG Verified」など信頼できる機関による認証取得

透明性を確保するための対策を行うことで、ブランドの信頼性を高められます。

また、公式サイトやSNSで開発プロセスや取り組み内容を発信することも、ブランド価値向上に効果的でしょう。

地域社会への配慮

地域社会への配慮は、クリーンビューティーには欠かせない要素のひとつです。

具体的には、以下のような取り組みがあります。

フェアトレード原料の使用

●開発途上国で生産された原料を、公正な条件で取引
生産者の生活改善や地域社会の発展を支援する仕組みのもとで供給される原材料
※シアバターやアルガンオイルなど

地域経済支援 生産地で雇用機会を創出し、生産者の生活水準向上に貢献
環境保護活動 持続可能な農業技術や植林活動への投資

これらの取り組みは「地域貢献型化粧品」として評価されるだけでなく、企業として持続可能性への責任を果たす姿勢も示せるでしょう。

クリーンビューティーなアイテムを展開するブランド5選

クリーンビューティーなアイテムを展開するブランドを5つ紹介します。

  • The Body Shop
  • Lush
  • Biossance
  • rms beauty
  • Weleda

The Body Shop

The Body Shop

引用:The Body Shop公式サイト

設立年 1976年
本社所在地 イギリス・ウェストサセックス州
事業内容 天然原料をベースとした化粧品の製造・販売
店舗数 世界50カ国以上に約2,000店舗

The Body Shopは、自然派化粧品を中心に展開するイギリス発のブランドです。化粧品製造における動物実験廃止運動の先駆けであり、2023年には全製品で「The Vegan Society」のヴィーガン認証を取得しています。

フェアトレードやサステナブルな取り組みも評価されており、動物愛護と透明性を重視した製品作りを徹底しています。

Lush

Lushの公式ホームページ

引用:Lush公式サイト

設立年 1995年
本社所在地 イギリス・ドーセット州
事業内容 自然派化粧品(スキンケア・ヘアケア・バス用品など)の製造・販売
店舗数 世界50カ国以上で約900店舗、日本国内では約78店舗

Lush(ラッシュ)は、自然派化粧品を中心に展開するイギリス発のブランドです。全ての商品が手作りで製造されており、ラベルに至るまで細部にこだわっている点が最大の特徴です。

また、オーガニックなフルーツや野菜、エッセンシャルオイルなどを使用しており、新鮮な原材料を活用することで品質を維持しています。動物実験反対や包装材の削減など、環境負荷を抑える活動も行っています。

Biossance

Biossance公式サイト

引用:Biossance公式サイト

設立年 2016年
本社所在地 アメリカ・カリフォルニア州
事業内容 植物性スクワランオイルを中心としたスキンケア製品の開発・販売
店舗数 オンライン販売が中心

Biossance(ビオッサンス)は、サステナブルなスキンケアを提供するアメリカ発のブランドです。サトウキビ由来の植物性スクワランオイルを使用した製品で知られており、動物保護と持続可能性を両立しています。

また、リサイクル可能な材料の採用や生産工程でのCO2排出削減で、環境負荷を軽減。Biossanceは、美容と科学技術、そして環境保護を融合させたブランドとして注目されています。

rms beauty

RMS Beauty公式サイト

引用:rms beauty公式サイト

設立年 2009年
本社所在地 アメリカ・ニューヨーク州
事業内容 オーガニック化粧品(スキンケア・メイクアップ)の開発・販売
店舗数 公式オンラインストアやセレクトショップが中心

rms beauty(アールエムエス ビューティー)は、クリーンビューティーを代表するアメリカ発のオーガニックコスメブランドです。

肌に優しい食品グレードの有機成分を厳選して使用しています。従来のメイクアップ製品が肌に負担をかけるという課題に着目し、スキンケア効果を兼ね備えたアイテムを開発し、高い評価を得ています。

天然由来の成分で作られているため、敏感肌や乾燥肌の方にも使用しやすい製品が揃っており、肌に優しい処方と高い品質が特徴です。

Weleda

Weleda公式サイト

引用:Weleda公式サイト

設立年 1921年
本社所在地 スイス・バーゼル近郊
事業内容 オーガニック化粧品および医療品の開発・販売
店舗数 世界50カ国以上で展開、日本の直営店は5店

Weleda(ヴェレダ)は、1921年にスイスで創業したオーガニックコスメの先駆者的ブランドです。人と自然の調和をモットーに製品を開発し、原材料には植物由来成分を使用しています。

国際的非営利団体「NATRUE(ネイトゥルー)」の認証を受けており、ナチュラル・オーガニック化粧品として高い品質基準を維持しています。

また、生産工程では持続可能な農業技術を採用し、自然保護活動も積極的に行っている世界的に支持されるブランドです。

まとめ|クリーンビューティーは最新の化粧品トレンド!

クリーンビューティーは、最新の化粧品トレンドとして美容業界で広がりを見せています。

クリーンビューティーな製品の開発には、以下のポイントが重要です。

サステナビリティ 環境負荷を減らす包装や製造工程
健康志向 肌に優しく刺激の少ない処方
倫理的配慮 動物実験の廃止やフェアトレード原料の使用

クリーンビューティーは、美容はもちろん、地球や社会にも優しい選択肢として、今後さらに注目されていくでしょう。

ベイコスメティックスなら、クリーンビューティーなブランドの企画・開発も可能です。企画から製造、販促・流通までを一気通貫でサポートしますので、初めて化粧品事業を始める企業様も安心してお任せいただけます。

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