SNSや美容業界でCICA(シカ)がなぜ流行っているのか知っていますか?
CICA成分の肌荒れケア効果に注目が集まり、国内外のブランドからCICA配合のアイテムが続々と発売されています。
本記事では、CICAコスメの市場拡大の背景とCICA成分を活用したコスメ開発のポイントを解説します。
最後まで読めば、今も続くCICAブームに参入するヒントが得られるはずです。
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CICAはツボクサという植物から抽出された成分です。肌の鎮静作用やダメージを受けた肌の修復をサポートする効果があることから、CICAを配合した美容クリームは「皮膚再生クリーム」とも呼ばれます。
「傷を負ったトラがツボクサに体を擦り付けて治していた」という言い伝えから「タイガーハーブ」という別名でも親しまれています。
CICAの主な成分とその効果をまとめると、以下のとおりです。
成分名 | 主な効果 |
マデカソシド | 抗炎症、肌の修復促進、赤み・刺激の鎮静 |
アシアチコシド | 抗酸化、コラーゲン生成促進、傷の回復サポート |
マデカシン酸 | 抗菌、抗炎症、肌のバリア機能強化 |
アシアチン酸 | 抗酸化、肌の再生促進、エイジングケア効果 |
ツボクサは古くから欧米などでスキンケア成分として使われていましたが、2020年頃から美容大国韓国が「シカ」という名称で売り出し、人気に火がつきました。
近年はさまざまなブランドがCICAを配合したコスメやスキンケアアイテムを開発しており、肌トラブルを抱える人々に欠かせない成分として定着しつつあります。
CICA(シカ)コスメが流行った背景4選
CICAが大きなブームとなった背景には、以下の4つがあります。
- 韓国コスメの流行
- Z世代・アルファ世代の美容意識の向上
- 植物由来・ナチュラル処方への安心感
- コロナ禍のマスク生活で肌荒れに悩む人の増加
時代の変化を素早くキャッチし、コスメ開発に活かすことが大切です。
韓国コスメの流行
韓国文化は2000年代初頭の第一次韓流ブームから現在にいたるまで、段階的にブームを重ねてきました。特に2018年頃からK-POPアイドルを筆頭に韓国ドラマ、韓国美容・ファッションの流行が始まり、化粧品市場では高品質で低価格な韓国コスメが注目を集めています。
韓国コスメの広がりとともに「CICA」というスキンケア成分の名前が広く知られるようになりました。ブームの火付け役となったCICAクリームをきっかけに、さまざまな関連アイテムにも注目が集まり、瞬く間に人気が広がったのです。
Z世代・アルファ世代の美容意識の向上
CICAコスメはZ世代・アルファ世代の若者を中心にSNS上で口コミが広がり、話題になりました。スマホやSNSとともに育ったこの世代はスキンケアに対する意識が高く、日常的に美容についての情報収集をネットで行う傾向があります。
CICAの持つ肌荒れを防ぐ効果が、ニキビなど肌のコンプレックスが多い若者世代の悩みとマッチしたため「敏感肌にも使えるやさしい処方のアイテム」として支持を集めています。
植物由来・ナチュラル処方への安心感
近年オーガニック化粧品の市場の拡大にともない、自然由来の成分を使ったスキンケアアイテムの需要が高まっています。こうした流れもCICAコスメ流行の要因のひとつです。
成分にこだわる消費者が増えたことで、CICA配合のアイテムはドラッグストアからデパコスまで幅広く展開されるようになっています。
コロナ禍のマスク生活で肌荒れに悩む人の増加
日本でCICAが流行り始めた頃、新型コロナウイルスの影響により、人々は数年に渡りマスク生活を余儀なくされました。
長時間のマスク着用による肌荒れや乾燥・赤みに悩む人が増えたことから、CICA成分配合のスキンケアが一気に注目を集めるようになったのです。
SNSがCICA(シカ)ブームを後押しした理由3選
CICAコスメの流行にはSNSが大きく影響しています。
特に注目するべきポイントは、以下の3つです。
- コスメ選びにおける口コミを重視する流れ
- インフルエンサーによるレビューや使用感のシェア
- Qoo10などプチプラ通販の話題化
それぞれの要因がどのようにCICAコスメの流行を後押ししたのか見ていきましょう。
コスメ選びにおける口コミを重視する流れ
SNSが流行り始めた頃から「口コミが良い商品」がコスメ選びの大きな基準となりました。
さまざまな情報があふれる中で、自分の肌悩みに合ったスキンケアや成分について情報収集をする人が増えています。
CICAが多くの人に認知されたのは「自然由来」や「ニキビケア」など、特に人々の関心の高いキーワードとともに口コミが広がったことが理由のひとつです。
インフルエンサーによるレビューや使用感のシェア
CICAコスメはSNSで拡散されやすい要素が多く、インフルエンサーのレビューやPRによって急速に拡大したと考えられます。
CICAがSNSでシェアされやすい理由は以下のとおりです。
- SNS映えするパッケージデザイン(白と緑をベースにシンプルでオシャレなデザインが多い)
- リアルなスキンケア体験をシェアしやすい(ニキビ・乾燥肌・敏感肌など多くの人に共感されやすい)
- プチプラな商品が多い(投稿を見た人が購入しやすい)
Qoo10などプチプラ通販の話題化
Qoo10は2010年に開設した日本国内向けのECモールです。ファッション・美容・家電など幅広いアイテムを取り扱っています。若年層の女性ユーザーが多く、化粧品アイテムの人気が高いのが特徴です。
Qoo10ではセールやクーポンで安くコスメを購入できるため「韓国コスメ×Qoo10」のレビューがSNS上で多くシェアされるようになりました。
このようにプチプラ通販が話題になったことでCICAアイテムも手に取りやすくなり、さらに人気を集めるきっかけになったのです。
CICA(シカ)を配合したアイテムの特徴と例
CICAを配合しているアイテムにはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは以下について説明します。
- CICAを配合したアイテムの特徴4選
- CICA成分配合の人気アイテム
CICA(シカ)を配合したアイテムの特徴4選
需要が高まっているCICA成分配合のアイテムには、以下のような特徴があります。
- 鎮静作用があるため肌荒れを予防できる
- 肌のバリア機能を強化し、外部刺激から守る
- 保湿効果で乾燥を防ぐ
- 低刺激処方で敏感肌の人や子どもでも安心して使える
CICAの主成分であるツボクサエキスは、こうした働きによりさまざまな肌悩みにアプローチできるのが魅力です。
また、CICAと他の有効成分を組み合わせたオリジナル処方の製品も多く登場しており、ターゲットごとのニーズに合わせたアイテムの需要が高まっています。
CICA(シカ)成分の人気アイテム
CICAのコスメでは以下のアイテムが人気です。
- クリーム
- 化粧水
- 美容液
- クレンジング
- シートマスク
- クッションファンデ
中でも韓国発の「シカクリーム」はCICAブームの火付け役とも言える代表的なアイテム。
「肌荒れの救世主」として日本で発売されると大人気になり、今ではさまざまなメーカーがシカクリームを展開しています。
CICAは「肌をケアする成分」という印象が強く、スキンケア中心のアイテムが主流ですが、今後はメイクアイテムなどの製品にも広がり、さらなる需要の高まりが期待されます。
CICA(シカ)コスメの人気ブランド4選
韓国発とされているCICAですが、現在はさまざまなブランドからCICAのアイテムが販売されています。
日本のメーカーも次々とCICAコスメ市場に参入し、その人気の高さがうかがえます。
ここからは、以下のCICAのアイテムを取り扱う注目のブランドを紹介しましょう。
- VT COSMETICS(ヴィティーコスメティックス)
- Dr.Jart+(ドクタージャルト)
- CICA method(シカメソッド)
- TIGERAID(タイガレイド)
VT COSMETICS(ヴィティーコスメティックス)
「VT COSMETICS」は韓国発の人気コスメブランドです。スキンケアやコスメアイテムを幅広く取り扱い、韓国の直営店のほかオンラインストアでの販売で世界中にアプローチしています。
VT COSMETICSの展開するCICAをはじめとする天然素材を使用した「肌にやさしいコスメ」が消費者に高く評価されています。
世界中で大人気の韓国アイドル「BTS」とのコラボレーションをきっかけに一気に知名度を高め、日本でもSNSでのマーケティングが成功。「CICAコスメの先駆者」として幅広い世代から人気です。
Dr.Jart+(ドクタージャルト)
「Dr.Jart+」は韓国発のスキンケアブランドです。肌の科学的な研究「Skin Science」と芸術的なインスピレーション「Art」を融合した最先端のスキンケアアイテムを展開しています。
Dr.Jart+の製品は敏感肌の人にもやさしい成分設計が特徴です。特に「Cicapair(シカペア)シリーズ」はCICAブーム初期から話題となり、現在でも高い人気を誇っています。
CICA method(シカメソッド)
「CICA method」はツボクサエキスに日本古来の植物成分をプラスし、より日本人向けに作られた「日本製CICAブランド」です。
「CICA methodクリーム」は日本独自処方の医薬部外品クリームで、抗炎症有効成分の働きによって肌荒れやニキビに悩む層から支持を集めています。
TIGERAID(タイガレイド)
「TIGERAID」はコーセーコスメポートが展開する日本生まれのスキンケアブランドです。
コンセプトは「くり返してしまう肌トラブルを防ぎ、すこやかな肌へ導く新しいスキンケア」。日本製にこだわった「薬用CICAリペアクリーム」など、多彩なCICA製品を展開しています。
CICA(シカ)コスメ開発におすすめのコンセプト3選
CICAは肌に良いとされる成分を複数持つため、さまざまなコンセプトのスキンケアアイテムに幅広く展開することができます。
特に以下の3つの分野において、高い親和性を持っています。
- ニキビ対策・肌荒れのケア
- 乾燥肌・敏感肌向けのスキンケア
- エイジングケア
ニキビ対策・肌荒れのケア
CICA成分の持つ抗炎症作用、鎮静効果によってニキビ対策・肌荒れケアのアイテムに適しています。
- 肌の赤みや炎症を抑えてニキビの悪化を防ぐ
- 乾燥による肌荒れを防ぐ
- 鎮静効果で肌を整える
CICA配合の肌荒れケアアイテムの中でも特に人気が高いのが「クリーム」です。
化粧水や美容液といった他のアイテムと比べると比較的手頃な価格帯であるため、初めてCICAコスメを試す人にも選ばれやすいアイテムです。
乾燥肌・敏感肌向けのスキンケア
肌トラブルが起きやすい敏感肌・乾燥肌向けのスキンケアアイテムも、CICA成分との相性が良く開発がしやすいコンセプトです。
- 肌の赤みや乾燥を防ぐ
- 外部刺激や肌を守る
- 肌に負担をかけずにうるおいを与える
乾燥肌や敏感肌向けのCICA製品は、リームや化粧水、フェイスマスクなど多様なアイテム展開がしやすいのが特徴です。
エイジングケア
CICAの抗酸化作用や、コラーゲン生成を促進する効果は、エイジングケアアイテムとの相性も非常に優れています。
- 肌にハリや弾力を与える
- シワ・たるみの予防
- 肌の再生をサポートしながらケアする
化粧水などによく使われる「レチノール」など、少し刺激が強い成分の代替えとしてCICAを配合する処方もポピュラーになってきています。
また「ペプチド」や「セラミド」などの美容成分と組み合わせることで、さらなる相乗効果も期待できます。
まとめ|CICA(シカ)ブームを意識した製品を開発しよう!
CICAは韓国文化の広がりとSNSを活用したマーケティング戦略の効果により、急速に市場での注目を集めました。肌荒れのケア、敏感肌向けのスキンケア、エイジングケアとしてCICA製品は幅広い層から需要が高く、今後もブームが続くと考えられます。
まだまだ参入の余地のあるCICA市場において、自社の強みを活かした製品開発を検討してみてはいかがでしょうか。
ベイコスメティックスは、CICAコスメの企画・開発を一気通貫でサポートしています。ターゲット層がアクセスしやすい販路開拓の実績も豊富です。
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