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ライセンス契約とは?OEM契約との違いや優良メーカー3選をプロが徹底解説

目次

新規事業への参入で、知名度のある企業とのライセンス契約を検討していませんか。

ライセンス契約は、すでに認知されたブランドの力を借りて自社の商品を売り出せるので、事業の展開に適しています。ただし、化粧品事業に参入する場合は、化粧品OEMがおすすめです。

本記事では、ライセンス契約の種類や化粧品OEMがおすすめな理由、おすすめのOEMメーカーを紹介します。

最後まで読めば、どの契約形態が自社にマッチするかが分かり、事業展開が大きく前進するはずです。

\OEM契約で化粧品開発!/

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ライセンス契約とは|他社のブランド名(商標)を使って製品を製造すること

ライセンス契約とは、知的財産権の持ち主が、他社にその権利の使用を許可する契約です。知的財産権の持ち主をライセンサー、使用許可を取得する企業をライセンシーと呼びます。

例えば、有名ブランドのロゴやキャラクターを使って商品を製造・販売したい場合に、ブランドの権利者とライセンス契約を結ぶことで合法的に利用できます。

ライセンシーは契約に基づき、ブランド力を活用した商品展開を実現できるのです。

以下では、他の契約形態との違いや、ライセンス料の相場などを詳しく解説します。

  • OEM契約や製造委託契約との違い
  • ライセンス料の決め方と金額相場

OEM契約や製造委託契約との違い

  ライセンス契約 OEM契約 製造委託契約
委託範囲 知的財産権の利用許諾 製造のみ 製造工程の一部のみ
企画・設計 企業様 企業様 企業様
販売 企業様 企業様 企業様
代表的な用途 有名ブランドのロゴやキャラクター、特許技術を活用した、自社商品の展開 自社製品の製造をOEMメーカーに一任 自社製品の製造工程の一部を外部に委託

ライセンス契約は「知的財産の使用許諾」が主な内容ですが、OEM契約や製造委託契約は「製品の製造」が目的です。OEM契約では、企業様の製品をOEMメーカーが製造し、企業様のブランド名で販売します。

一方、ライセンス契約では、ライセンシーが自社で製造した商品に、ライセンサーの商標などを使用できる点が特徴です。

例えば、人気キャラクターの権利者とライセンス契約を結び、自社工場でグッズをつくらせてもらうケースなどが該当します。

ライセンス料の決め方と金額相場

ライセンス料の決め方 金額相場(ライセンス料率)
・知的財産権の種類
・ライセンス契約によって得られる見込み収益
・類似する権利のライセンス料など
・特許権:売上の3.7%
・商標権:売上の2.6%
参考:平成 21 年度 特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書

ライセンス料は、知的財産の種類や見込み収益などによって決まりますが、明確なルールがあるわけではなく、双方で話し合って決定します。

多くの場合、具体的な金額は非公開とされますが、一般的には「売上高の〇%」「年間〇〇万円」など出来高制や定額制を取り入れることが多いです。

ライセンス契約の種類と分類

ライセンス契約は、権利と許諾の形態によって、契約の種類が異なります。

  • 権利の種類による分類
  • 許諾の形態による分類

事業の目的や戦略に合わせた選択が重要です。

権利の種類による分類

契約の種類 対象となる権利
特許ライセンス 発明や新技術など、特許権で保護される技術 新素材の製造方法、機械の構造など
意匠ライセンス 製品やパッケージのデザイン・形状など、意匠権で保護される外観 家具や家電の独自デザイン
著作権ライセンス 小説、音楽、イラスト、ソフトウェアなど、著作権で保護される創作物 キャラクター、アプリ、楽曲
商標ライセンス ブランド名、ロゴマーク、商品名など、商標権で保護される識別標識 有名ブランドのロゴ使用
データ・ライセンス ビッグデータ、統計情報、データベースなど、データそのものや情報資産 企業の顧客データの活用
フランチャイズ 商標に加えてノウハウ・経営システムなど、ビジネスモデル全体 飲食チェーンの店舗運営ノウハウなど

ライセンス契約は、対象となる知的財産権の種類によって分類されます。

なかでも、化粧品業界で多く利用されるライセンス契約は「商標ライセンス契約」です。有名ブランドやファッションブランドの商標を化粧品メーカーが使用し、そのブランド名で製品を製造・販売するケースが一般的です。

例えば、ロレアルグループがミュウミュウと締結したような、ラグジュアリーブランドのビューティー製品展開に関するライセンス契約が代表例でしょう。

事業目的や活用したい資産に応じて、適切な契約形態を選ぶことが重要です。

許諾の形態による分類

契約の種類 内容
通常実施権設定 他の企業も同じ権利を使えるが、自社も自由に権利を利用できる。複数社が同時に同じ技術を使う場合など。
専用実施権設定 自社だけがその権利を独占的に利用でき、他社や権利者自身も利用できない。独占販売や独占製造が可能になる。
クロスライセンス お互いの技術や権利を相互に利用できる。自社の技術も相手に提供し、相手の技術も使えるようになる。
サブライセンス 自社が得た権利をさらに他の企業に再許諾できる。代理店や下請け会社にも利用を広げられる。

ライセンス契約は、どのように権利を許諾するかによっても種類が分かれます。

なかでも、化粧品業界で多く利用されているのは、非独占的なライセンス契約である「通常実施権設定契約」です。

グローバルブランドや高級ブランドでは、特定の企業にのみ独占的な権利を与える「専用実施権設定契約」が採用されるケースもあります。

ブランド戦略や市場展開の方針によって、最適な許諾形態を選びましょう。

ライセンス契約を締結するメリット3選

ライセンス契約を締結するメリットは、以下の3つです。

  • 大きな投資がいらない
  • すぐに新しい商品を出せる
  • 有名ブランドの力を借りて売りやすくなる

広く認知されているブランドとライセンス契約を結べば、自社の商品を売りやすくなります。

以下のメリット3選を参考に、ライセンス契約が自社にマッチした契約形態なのか、判断してみてください。

大きな投資がいらない

ライセンス契約を活用する最大のメリットは、自社で新しいブランドや技術をゼロから開発したり、巨額の設備投資を行ったりする必要がない点です。

他社の知的財産やノウハウを活用できるため、初期費用やリスクを大幅に抑えて事業をスタートできます

特に新規参入や資金の限られた企業でも、ライセンス契約を活用すれば効率的に新市場へ進出しやすくなります。

すぐに新しい商品を出せる

ライセンス契約を結ぶと、すでに市場で認知されている技術やブランド、ノウハウを利用できるため、商品開発から販売までのスピードが格段に上がります。

自社で一から商品を開発する場合に比べ、時間やコストを大幅に削減できるため、市場のトレンドや消費者ニーズに素早く対応できます。

競合他社よりも早い新商品・新サービスの展開が可能になるでしょう。

有名ブランドの力を借りて売りやすくなる

有名ブランドや人気キャラクターの権利を活用することで、消費者からの信頼や認知度を得やすくなります。

ブランド力や既存のファンを活用すれば、自社ブランドだけでは難しい販路拡大や売上アップも実現しやすいでしょう。

競合他社との差別化や新規顧客の獲得にもつながり、販売促進の大きな武器となります。

ライセンス契約を締結するデメリット3選

ライセンス契約を締結するデメリットは以下の3つです。

  • ライセンス料がかかる
  • 自由に商品をつくれないことがある
  • 契約が終わると使えなくなる

デメリットをカバーする方法についても紹介しています。

一、ライセンス契約に不安を感じる場合は、OEM契約の検討をおすすめします。

ライセンス料がかかる

ライセンス契約を締結すると、ブランドや技術を利用するためにライセンス料の支払いが発生します。

ライセンス料は売上に応じて変動する場合もあり、事業の利益を圧迫する場合もあります。

特に、売上が伸び悩んだ場合でも一定額の支払いが必要なケースもあるため、ライセンス料の負担は事前に社内で検討しておきましょう。

自由に商品をつくれないことがある

ライセンス契約では、ブランドや知的財産のイメージを守るために、商品の仕様やデザイン、広告表現などに制約が設けられることがあります。

契約内容によっては、商品の企画や改良を行う際も、権利者の承認が必要です。

自社だけで自由に商品開発ができず、独自性を出しにくい点がデメリットと言えます。契約交渉の段階で、自社の要望や独自性を反映できる条件を盛り込めないか検討しましょう

契約が終わると使えなくなる

ライセンス契約は契約期間が定められており、期間満了や契約終了時にはブランド名や技術、キャラクターなどの権利を使えなくなります。

契約終了後は、これまで展開していた商品やサービスの継続が難しくなる場合もあるため、長期的な事業計画を立てる際には注意が必要です。

また、契約終了後に得たノウハウを活用できないケースもあります。

契約交渉の段階で、事業計画に合わせて長めの契約期間を設定しておきましょう。

化粧品ブランドがライセンス契約した事例3選

化粧品ブランドがライセンス契約した事例を3つ紹介します。

  • 資生堂グループ ×トリーバーチ(Tory Burch)
  • コティ(COTY) × マルニ(MARNI)
  • ロレアル(L’Oréal)× ミュウミュウ(MIU MIU)

資生堂グループ × トリーバーチ(Tory Burch)

資生堂グループは2019年8月7日、アメリカの人気ライフスタイルブランド「トリーバーチ(Tory Burch)」とグローバル独占ライセンス契約を締結しました。

トリーバーチのフレグランスを中心とした、ビューティー商品の開発・生産・販売を行っています。

資生堂の開発力とグローバルな販売網を活かし、トリーバーチのブランドイメージに合った高品質な製品を世界中の市場へ展開。

これにより、トリーバーチはファッションだけでなくビューティー分野でもブランド価値を高めています。

コティ(COTY) × マルニ(MARNI)

コティはイタリアの高級ファッションブランド「マルニ」と、2040年まで続く長期ビューティーライセンス契約を締結しました。

この契約により、両社はフレグランスや美容製品の開発・生産・販売を共同で行います。

コティはマルニの創造性やブランド力を活かし、プレミアムな美容商品を展開することで、高級フレグランス市場での存在感を強化。

最初のコレクションは2026年に発売予定で、両社の戦略的パートナーシップが今後さらに強化されます。

ロレアル(L’Oréal)× ミュウミュウ(MIU MIU)

ロレアルグループは2024年2月、イタリアのラグジュアリーブランド「ミュウミュウ」と全世界での長期ライセンス契約を締結しました。

ロレアルはミュウミュウのフレグランスやビューティー製品の開発・販売を手がけていきます。

ミュウミュウ独自の創造性とブランド力を活かし、2025年に最初のフレグランスを発売予定です。

ロレアルとミュウミュウの連携は、グローバルな高級ビューティー市場での存在感をさらに高めるものとなります。

化粧品事業を始めるならOEM活用がおすすめな理由3選

化粧品事業を始めるなら、ライセンス契約ではなくOEM契約を採用しましょう。

新規事業への参入は、専門知識を持つ人材の採用や設備の準備など、莫大な初期費用が必要です。

化粧品OEMを活用すれば、企業様が準備するものは「こんな商品をつくりたい」といった要望のみです。

以下で、より詳しく解説するので、検討の材料にしてみてください。

  • 初期投資を大幅に抑えられる
  • 専門知識や技術がなくても自社製品を商品化できる
  • 自社ブランドの強みを明確にして差別化できる

初期投資を大幅に抑えられる

化粧品OEMがおすすめな最大の理由は、製造設備や技術者の採用、原材料の調達などにかかる、初期投資を抑えられる点です。

自社で工場を持つ必要がなく、OEMメーカーがすでに整えた生産設備や品質管理体制を利用できるため、数百万円からスタートできるケースもあります。

浮いた資金や人材を、商品企画や販売促進などのコア業務に集中でき、リスクを抑えながら早期に事業を立ち上げることが可能です。

OEMの活用は、スタートアップや異業種からの新規参入にも最適な方法と言えるでしょう。

専門知識や技術がなくても自社製品を商品化できる

OEMメーカーは化粧品の製造に関する豊富なノウハウや最新の技術、厳格な品質管理体制を持っています。

化粧品業界の専門知識や製造技術がなくても、自社ブランドの製品をスムーズに商品化できるのです。

研究開発や製造許可の取得も不要で、OEMメーカーが原料選定から法規制対応まで、一括でサポートしてくれます。

新規参入でも、高品質なオリジナル商品をスムーズに市場投入できるのが大きな魅力です。

自社ブランドの強みを明確にして差別化できる

OEMを活用すれば、成分やパッケージデザインなどを自社のブランドコンセプトに合わせて自由にカスタマイズできます。

OEMメーカーの提案力や柔軟な対応により、他社にはない独自性の高い商品づくりが可能です。

例えば「ベイコスメティックス」では、企業様の強みを活かした商品づくりはもちろん、他社と差別化する戦略づくりも行っています

企業様の魅力を最大に引き出した戦略で独自の価値を打ち出し、ブランド力アップを実現します。

OEM契約で化粧品をつくるのにおすすめのメーカー3選

自社ブランドの化粧品を販売したい企業様は、ライセンス契約よりも化粧品OEMがおすすめです。

化粧品の成分や薬機法にも詳しく、安心して製造を任せられます。

化粧品OEMでおすすめのメーカーは以下の3社です。

  • 株式会社ベイコスメティックス|企画から流通まで完全伴走のトータル支援
  • TOA株式会社(旧:日本コルマー株式会社)|業界No.1の実績と信頼で力強くサポート
  • 株式会社 美粧ケミカル|化粧品OEM製造一筋で培ったノウハウで共同開発

株式会社ベイコスメティックス|企画から流通まで完全伴走のトータル支援

株式会社BAYCOSMETICS

引用:株式会社ベイコスメティックス公式サイト

会社名 株式会社ベイコスメティックス
所在地

営業所:東京都港区新橋6丁目9-4 新橋六丁目ビル 4階
本社工場:大阪府泉佐野市下瓦屋3-3-27

特長 ・マーケティング会社が手がける化粧品OEMメーカー
・企画から販促まで、良い商品づくりと売れる戦略で徹底サポート

株式会社ベイコスメティックス」は、化粧品OEMの企画から開発・流通まで、全ての工程を一貫してサポートする体制が強みです。

初心者でも安心して相談できる丁寧なヒアリングと提案力があり、企業様の強みを活かした商品開発を行います。小ロットからの対応も可能なため、新規参入や多品種展開を目指す企業にも最適です。

良い商品をつくって終わりではなく、お客様の手に届くまで’’売れる戦略’’で徹底サポートします。OEM契約での化粧品づくりに失敗したくない企業様におすすめです。

TOA株式会社(旧:日本コルマー株式会社)|業界No.1の実績と信頼で力強くサポート

TOA株式会社(旧日本コルマー株式会社)

引用:TOA株式会社公式サイト

会社名 TOA株式会社(旧:日本コルマー株式会社)
所在地

大阪府大阪市中央区北浜三丁目5番29号日本生命淀屋橋ビル17階

特長 ・豊富な実績とノウハウが魅力の、国内最大手化粧品OEMメーカー
・約200人の研究員が企業様のニーズに迅速に対応

TOA株式会社」は、化粧品OEM業界でトップクラスの実績を持つ大手メーカーです。

基礎化粧品からメイクアップ製品まで幅広く対応し、設計から開発・生産までワンストップでサポートしてくれます。

新規参入や短期間での新商品展開にも柔軟に対応できる体制が整っており、大手ブランドからも高い信頼を得ています

確かな技術力と経験で、ビジネスの成長をしっかりと支えてくれるOEMメーカーです。

株式会社 美粧ケミカル|化粧品OEM製造一筋で培ったノウハウで共同開発

株式会社美粧ケミカル

引用:株式会社美粧ケミカル公式サイト

会社名 株式会社美粧ケミカル
所在地

本社・本社工場:大阪市城東区中央1-11-32
寝屋川工場:大阪府寝屋川市高柳5丁目12-21

特長 ・スキンケア製品を中心とした、さまざまなOEM製造の実績あり
・生産量に合わせた製造機を多数保有しており、柔軟なロット対応が可能

株式会社 美粧ケミカル」は、長年にわたり化粧品OEM製造に特化し、豊富な経験と高度な技術力を培ってきたメーカーです。

企業様のニーズやブランドコンセプトを丁寧にヒアリングし、企画段階から二人三脚で商品開発を進めます。

厳格な品質管理体制と最新の法規制への対応も徹底しています。理想のオリジナル化粧品づくりをしっかりとサポートしてくれる、信頼性の高いパートナーです。

まとめ|新規参入はライセンス契約よりOEM活用がおすすめ

ライセンス契約を締結すれば、有名ブランドのロゴやキャラクターの知的財産権を活用できるため、自社の商品を広めやすくなります。

しかし、化粧品事業に参入したい場合は、ライセンス契約よりもOEM契約の方がおすすめです。専門知識や製造ライン、必要な許可をすでに持っているメーカーに、設計や製造を一任できるため、企業様はコストを大幅に削減できます。

ベイコスメティックスでは、希望に沿った商品の製造のみならず、販路開拓までサポートが可能です。企画から流通まで完全伴走するので、化粧品事業が初めての企業様も安心してお任せいただけます。

以下から無料の資料をダウンロードして、詳しい内容を確認してみてください。

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